第5回 インタビュー  石﨑 慶一(いしざき よしかず)さん

選手の方々にご協力を得て、インタビュー形式で掲載しています。
第5回目は、和泉市障害者スポーツを楽しみ会(SST)代表であり、また、障害者スポーツ指導員として、ご活躍されている石﨑 慶一(いしざき よしかず)さんにインタビューをさせていただきました。
また、和泉障害者スポーツを楽しむ会(SST)をはじめとした、皆様のご協力により、去る11月19日(日)には、大阪府障害者スポーツ地域大会・和泉市FDの部を開催しました。

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Q1 大阪府障害者スポーツ地域大会・和泉市FDの部を開催して・・
(印象に残っていること・感想・苦心されたことなど)

第1回の開催にあたっては、和泉障害者スポーツを楽しむ会の中で、まだ早いと言う反対の声もありましたが、最終的には、まずはやってみよう、そこから反省点を見出してもいいじゃないかということで仲間に理解してもらいました。とはいうものの、開催までの調整として、ボランティアの確保が大変でした。私と付き合いのある方に個々にお願いするなど、個人の人脈にたよって、なんとか人数の確保ができました。

参加者募集についても、いろんな場面で紹介し、たくさんの方に協力を得ました。
おかげで第2回大会当日は、全国障害者スポーツ大会に出場された選手も含め、とても多くの方に参加いただけました。
昨年から協賛いただける方からメダルをご提供いただき、優秀な成績をあげられた方に贈呈していますが、参加者からはとても好評を得ていると感じています。
大会開催にあたって、協力いただいた大阪府障害者フライングディスク協会にも感謝しています。ありがとうございました。

今年も多くの方に参加いただきましたので、来年は屋外でディスタンス競技も行ってみたいですね。
もちろん、ボランティアの方にも多く協力していただかないと屋外開催は無理でしょうから、是非、実現できるように努力したいと思います。
大阪府障がい者スポーツ協会の方にもご協力をお願いしたいと思っています。
また、障害者スポーツに興味のあるボランティア、学生の皆さんにも期待したいです。

Q2 障害者スポーツ指導員になられた(障害者スポーツに携われるようになった)きっかけは?

スポーツとのかかわりと言えば、自身のトレーニングを兼ねて20代のころからスキーやバレーボールをしていました。

会社を退職後、ホームヘルパー養成講習会を受講し、障害をもつ方と接することとなり、障害者の役に立てることをしてみたいと強く思うようになりました。
その後、ファインプラザ大阪でボランティア活動を行い、平成11年に障害者スポーツ指導員の資格を取得しました。

地元地域において、スポーツ教室などの活動を行なう上で、活動資金や活動場所の確保が必要となります。
個人的な活動では限界がありましたので、ホームヘルパー講習会の仲間で組織している、「サンキュー会」の活動とし、障害者スポーツ教室等の開催運営費を平成15年に大阪府社会福祉基金から交付していただきました。

和泉市教育委員会のご理解、ご協力を得て、体育館を利用させていただき、ボッチャ・フライングディスク教室を開催したところ、とても喜んでいただきました。

このような活動は続けていかないといけないと思い、新たに「和泉障害者スポーツを楽しむ会(SST)」を設立し、現在に至っています。
この会は名前にもこだわっています。
「和泉市」とすれば、市域限定のイメージになります。だから敢えて「和泉」にしました。そうすれば大きな範囲の和泉域ととらえてもらえることでしょう。

Q3 普段の活動はどうされていますか、また、活動を通してどんなことを感じておられますか?

和泉障害者スポーツを楽しむ会のメンバーは、常時15人ぐらいで活動しています。
メンバーには障害者への理解がある、あらゆる職種の方が在籍しており、活発な活動を行っています。本当にメンバーには恵まれています。

普段の障害者スポーツへの取り組みは、ボッチャとフライングディスクの教室を毎月開催しています。
毎回30人くらい参加いただいています。
その他、障害者スポーツへの理解と普及をすすめる意味で、小学校に出向き子供たちに障害者スポーツの紹介を行い、また、体験をしてもらっています。
参加してもらった小学生から、体験に関する感想文をもらっています。
貴重な体験だったとか、楽しかったとか、いろんな感想をもらっています。
うれしいことですね。
こういう活動も必要だと思うので、今後も頑張って続けていきたいです。

私たちの会では、参加者に決して押し付けることはしないようにしています。
まずは本人の意思でやってもらう。そして、楽しんでもらう。
ボランティアの方にも、参加者の中に入って一緒に競技を楽しんでもらおうと思っています。障害者の方には、まず外に出てもらう。そして、そこから、いろんな活動につなげていただきたいですね。

今後は和泉市教育委員会だけでなく、老人障害福祉課にもご支援・ご協力いただいて地域における活動を広げていきたいと考えています。

Q4 振興協会に望まれることはなんですか?

地域大会に対する支援を少しでも長くお願いしたいです。
身近なところでイベントがあるということは、いい事だと思います。

私たちのように各地域で活動されている団体は結構あるのではないでしょうか。
そのような団体や大阪府障がい者スポーツ協会と情報交換を行い、協力関係をもつことができれば、府内における障害者スポーツはもっと普及するのではないでしょうか。
いつ、どこで、どんな大会や活動がある・・・とか、そういう情報が不足しています。
その意味でも大阪府障がい者スポーツ協会を広く知らしめていただき、あらゆる情報の集約点・発信点となっていただきたいと思います。

Q5 これから障害者スポーツをはじめようとする人や、指導員になりたいという人へのアドバイス

 障害者スポーツ指導員の資格は取得したが、どこでどんな活動をしたらいいのか、迷っているというお話をよく聞きます。
誰かからの情報を持つということではなく、自分で活動の場を探してください。
自らが積極的になっていただかないと、たとえ活動の場に参加されても何をしたらいいのかわからないという状況になるでしょう。
障害者スポーツの普及に少しでも助力できればと考えて、指導員の資格を取得されたはずです。
私たちと一緒にがんばりましょう。まずはやってみましょう。

石﨑さん、ご協力ありがとうございました。

-次回は、2月に掲載予定です。お楽しみに!-